秋天に馳せる

「天高く馬肥ゆる秋」の格言如く、秋の空はとても高く澄んで見える。

大陸からの乾燥した空気が天空を覆って、視界が良くなるために

空が高く見えるそうだ。

 

だから、夜空に浮かぶ月もひときわ美しい。

その美しく見える月を周回する探査機「かぐや」が先月

打ち上げられた。

「かぐや」と言えば、日本人なら誰でも知っている？

日本最古とされる物語、「竹取物語」から命名されたと言う。

 

光明放つ竹の中から可愛らしい女の子が出て来て、やさしい老夫婦に育てられ、

月に帰るまでの悲喜こもごもの物語と記憶している。

 

日本の物語や童謡は実に哀歓が豊かで、夢を描き、清らかだと思う。

四季折々にめぐる自然の移ろいがそうさせるのだろうか？

 

昼夜を問わず頭と腰を後ろに曲げて、

天空を見上げると心身が伸々とする。

今が旬のおいしい空気をいっぱい吸い込んで頑張ろう！

 

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　岩瀬