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中川べりのススキもこうべをしならせ、蝉の残鳴を引き継ぐように
赤トンボが舞い始めた。
日の暮も最長の頃に比べ確実に一時間は早まり
オレンジ色に川面を照らす色彩も柔らかくなった。
夏祭り、花火大会、夏の全国高校野球など一連の恒例行事が終わると
朝夕に秋風が吹き始める。
賑やかで、とてつもなく活動的だった祭典の後はどこか、うら淋しい気もする。
ついこの間、「夏の始まりには航海に出る準備を整えておけ」とフィンランドの
素敵な格言を小欄に記したが、あれからもう三ヶ月になる。
その頃の期待に満ちた躍動感に比べて何か落ち着いた、
一区切りを付けたような気持になる夏の終わり。
今年の夏はどんな航海に出たのか自分なりに振り返り、
秋からの針路を立てることにしよう。
さしずめ「秋の始まりは燃焼した心身を癒し、豊穣の恩恵を享けたもう」
そして、英気を養い活力に変えて行こうと自問自答する。
先週の土曜日に菩提寺でコンサートがあった。
東京葛飾、宝蔵院本堂下にあるホールがその会場だ。
お寺さんでのコンサートも素敵なもの。
モーツァルトやハイドンなど著名な作曲家の作品には縁遠く無知な自分だが、
ピアノの旋律、ヴァイオリン、フルート、チェロの心地よい音色、
そしてお腹の底まで響き渡る歌曲「みそさざい」の壮麗な歌唱。
有名音楽大学出身の若人たちのエネルギーと清々しさに暑さを忘れて感動した。
元禄時代からの親族にも届いているだろうと思うと感激もひとしお身にしみる。
今年の夏もさまざまなメモリーを集積して移ろって行く。
爽やかな秋風も待ち遠しいが、夏を求めて何処かに行きたい気持も重なる。
旅情を誘う前に仕事に気合いを入れようと自己を戒めつつ、
公私共々次の計画に胸を躍らす夏の追想。
岩瀬
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