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総武線両国駅の近く隅田川のほとりに両国 国技館があり、そのすぐ隣に

江戸東京博物館がある。

文字通り、ここら辺りは江戸下町の面影を残す古い建物や庭園、遊覧船の船着場、

そして相撲部屋などが散在している。

京葉道路を挟んで南側には忠臣蔵でお馴染みの本所吉良邸の屋敷跡もあり、

気ままに散策すると江戸の世にタイムスリップした感がある。

 

江戸東京博物館に入館してきた、

特別展で「ペリー&ハリス展」が開催されている。

 

江戸時代後期ペリー提督の再来日により日米和親条約を締結した際、

時の将軍は13代徳川家定。

今、NHKの大河ドラマ「篤姫」と同時進行していると思われる催事で

大変興味深い資料の数々が展示されている。

 

時代の変遷で明治の女性に成った天璋院篤姫の画像などもありドラマと史実が

オーバーラップして、時代背景の整理とイメージが膨らむ。

また下田、浦賀、横浜、それぞれの港湾が開拓から現在に至るまで発展の歴史を窺い知ること、

そして当時の風俗や情景を客観的に想起することもできる。

いつの世でも大切なフロンティア スピリットを改めて教えられた思いで感慨深い。

また今までに無く江戸と明治の時代に愛おしい親近感と懐古心を推し量る。

 

黒船来航(1853年)から155年、篤姫逝去(1883年)から125年、

それほど遠い昔ではないような気がするが、現代の環境と生活様式には隔世の感がある。

その時代に誰が、隅田川べりの超高層ビルや、ましてや宇宙ステーションなどを想像しただろうか?

まさに、「きぼう」は想い続けることにより叶う!

「必要は発明の母」の言葉があるが、未知への限り無い挑戦が新時代を作ることは確かなようだ。

 

これから100年後の時代、世の中がどのように変化して反映するか、良しにも悪しきにも

現代人がその歴史を作って重ねていることも確かな事実。

 

深遠なる過去の歴史と、限りない未来に、束の間の思いを馳せる江戸両国辺り。

                                                     岩瀬

 

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