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めっきり秋らしくなった夕暮れ時の陸上競技場。
暖黄色の月明りと、夜間照明の下で運動する若者達が爽やかだ。
 
最近目立つことは高校生の部活だろうか,女子サッカーの練習に
勤しむ姿を毎日のように見かける。
サーモンピンクやブルーのユニフォームが照明に映えて美しい。
そして素晴らしく元気があって気持がいい。
掛け声の大きさとはじけるような俊敏な動きが通行人の目を引く。
遊歩道を散策する人達がその歩を止めて暫らく見入っている。
トラックでは、カモシカのように男女が走り抜けたりバトンをつないたり。
スポーツに躍動する姿は実に美しい。
それは心身を鍛えると共に、ルールを守り和を保つ意識を忠実に
実行しているからだろう。
 
秋の月も奇麗だ。
大陸からの乾燥した空気が流れ来て大気の透明度が増してきた。
地球から見て月が太陽の反対方向にあり空気が澄んでいると
太陽に照らされてきれいに輝くのだと、ものの本で読んだ記憶が蘇える。
月の形と明暗が、太陽と惑星の地球、その衛星の月が浮かぶ位置で
変化するから、自然の摂理は不変で荘厳に思う。
歩を進める中で、通り過ぎた競技場も惑星の中の小さな一部分だから、
月明りと今いる地上を対比して思いを馳せると壮大な宇宙が心を大きくしてくれる。
 
日が沈み夕暮れが迫るころを黄昏(たそがれ)と言う表現がある。
最近読んだ「万葉集一日一首」(致知出版社発行)に興味深い一節があった。
黄昏の語源は「誰そ彼」(たそがれ)で、うす暗くなってきて待っている相手の顔が
よく見えにくくなって「誰そ彼?」と尋ねる、そんな時間、つまり夕暮れ時を言うとの解釈。
遠い昔、現代のように照明もなく月明かりを頼りに人待つ心情と風情が想像できる。
 
万葉集はおよそ1300年前の平城京時代の歌集だが現在でもとても新鮮に感じる。
そして日本人の奥ゆかしさと、生真面目でやさしい性格が伝わってくる。
 
現代の華やか過ぎて、急ぎ過ぎる世の中から、古代の趣に目を転ずることも、
時には必要なことかも知れない。秋の夜長はそんな思いを一層強くする。
動を見て静を思い起こす、運動競技場と自然の光景に気分が安らぐ初秋のひと時。
 
                                                   岩瀬
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