× [PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。 先週末からの連休を新潟県の舞子高原でくつろいた。
種々雑多な日常から抜け出して銀世界と湯けむりが味わいたくなり東京離脱。
上越新幹線で東京駅から越後湯沢までは一時間半、どちらも始発駅だから、
どんなに混み合う時期でも自由席で楽に座っていける。
だから隣県にぶらり散策に行くような気軽な感覚で行き来ができて楽しい。
冬場は一つ先のスキー場直結駅のガーラ湯沢駅まで新幹線が入る。
この駅はスキー客やスノーボードを抱えた若者達が多く目立つ、
華やかな装いは違うが渋谷か原宿に来たような雰囲気をもたらす。
東京を出て僅か一時間半の乗車で車窓の風景は一変する。
越後湯沢は川端康成の小説「雪国」で有名な舞台だ。
「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった」の書き出しは知る人ぞ多い。
昭和12年に発表された小説だから今から72年前になるがあまり違和感はない。
長いトンネル(清水トンネル)を抜けると確かに景色は全面雪国に変る。
同じ積雪でもトンネルの群馬県側とは野山も空の色も著しく違い、
鉛色のどんよりとした空が視界に広がり雪に覆われた山林との境がおぼろげになる。
この山岳地帯は日本列島を縦に走る4500キロの中央分水嶺の中でも、
気候風土の違いが典型的地域に数えられる。
長い雪中生活のこの時期だから時折太陽が顔を出してくれて青空が広がると、
地元の人も外来者もことさら喜びを増すようだ。
町中が賑やかになり活動的になる。
北欧の人々が短い夏の太陽に寸暇を惜しんで日射を浴びると聞くが、
多分似たような気持ちなのかも知れない。
越後湯沢駅からバスかタクシーで約15分東へ上がった所に舞子高原がある。
マイカーや駅からのレンタカーを利用する場合もあるが雪道に不慣れな人は、
プロが運転する車に委ねる事が何より安心安全だ。
除雪した車道とは対照的に道端には積雪の壁が立ちはだかり眺望を遮断する。
然しその壁の高さは数年前に比べて確実に低くなり水分が多くべた付いて溶けやすい。
地球温暖化の現実が身近に感じる。
反面、一昨日来各地に数十年ぶりという積雪の多さと強風を伴った寒波の襲来で
被害が広がっている。
もはや異常気象が異常で無くなったのかも知れない。
太陽にきらめく雪原と透き通った青空は実にきれいで空気も美味しい。
木立の冠雪は自然の営みが手つかずの造形美になり奥ゆかしい情緒をかもしだす。
岩瀬
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