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今週の日曜日に代々70余年続いた町内のお風呂屋さんが幕を閉じた。
自分も子供のころから現在に至るまで、時々だが長年に渡り
利用していただけに残念でとても淋しい思いがする。
ご主人の体調による事情と設備の一部疲弊化が閉店の理由と聞く。
 
下町のお風呂屋さんは、ある意味で社交場のようであり、
絶好の気分転換の場所でもある。
休日などは明るい内から銭湯に行き、さっぱりとした身体と気分になって、
出かけることが習慣のようにもなっていた。
自宅で入るお風呂より銭湯の方がずっとリラックスできるし楽しい。
 
昔から江戸っ子は熱風呂が好きと言われているように、
このお風呂屋も3つある浴槽の中央は湯温が43度に設定されている。
自分も熱い浴槽が好きで、サウナで汗をかいたあと水のシャワーを浴びて、
そのピリピリするような溢れ出る熱い風呂に入る。
この繰り返しがなんとも言えない爽快感を味わうことができる。
近頃は健康ランドが流行っているが、散歩の途中でも手ぶらで、
気軽に飛びこめる銭湯の親しみと、ふれあいが自分は性分に合っている。
 
最終日またその間際に驚いたことは今まで全く見かけなかった人達の多いことだった。
オートバイや電車を利用してこの銭湯に、わざわざ来たという人達が沢山いた。
都内各地のみならず、中には大阪から来たと言う人もいて驚きと感慨深さが交錯する。
遠来の客に閉店時間を過ぎたにも拘わらず「せっかく来たのだから浸かって行きな!」と、
下町の粋な人情を計らうご主人。
 
マニアのカテゴリーもいろいろあるようだが銭湯巡りマニアの方々が多いことに驚きと、
ある種の感銘を受けた。一生懸命記念のスタンプを押している姿が真剣で愛らしい。
名残りを惜しむ自分はせめて携帯画像にメモリー。
 
翌日インターネットで検索してみたら数日前のお風呂屋さんの状況と、
9日にフィナーレを迎えることが掲載されている。
最近の情報網とスピードはすごいものだと改めて感心させられた。
この文化とパワーを趣味の域だけにとどまらず、日本再生に結集したらスゴイ!
 
自分にとって昭和の歴史が灯りを一つ消した。
でも、何事も時代の変遷の中で新たに生まれ変わる。
 
この日は折しも母の日。
ささやかな花束を番台の女将さんに持参した。
帰りに頂いた、名入りで新品の特製サウナ用バスタオル。
それを自宅で使うたびに銭湯に通った長年の日々を思い起こす。

okudoyu.jpg
 
                                                 







岩瀬

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