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連休を利用して奈良 長谷寺と薬師寺を訪ねた。
薫風と新緑のきらめく世界。 皐月の長谷寺は色とりどりの牡丹の花が満開、そして真赤なつつじが脇を添えまさに百花繚乱。 二月に訪ねた際の静寂とは打って変って参道はお祭りのような賑やかさで、 30度ある気温の割には湿度が低いせいか爽やかな陽気で快適な古都参観日和。 受付のご厚意で本堂に連絡して頂き、昇り詰めた本堂入り口からは僧侶のご案内で、 ご本尊の十一面観世音菩薩の足下に膝を着き特別拝観をさせて頂いた。 見上げる身の丈10メートル余の大きさと徳の深い御姿にただただ感動。 懸造りの舞台から眺める里山は平安に霞掛かる。 二度目の長谷寺と周りの光景は、心から安らぎの感あり。 友人の車に同乗して西ノ京へ向かう途中、車窓から見るきれいに整った棚田の光景が印象的。 水を入れた田圃は田植えの準備が済んだようで水面が西日にきらきら輝いて素朴な美しさが 日本のふるさとの風景に感じる。 約1時間後、薬師寺に着き、まず東塔を見上げる。1300年前の草創時より現存する唯一の建物で、 近々に解体修理されると言う。その前に脳裏にきちっと残して置きたい気持ちがつのる。 金堂では、本尊薬師如来像が孤高を保っていた。 両脇侍像の日光、月光菩薩像を東京へ出張させているその位置には原寸大の画像が金屏風に 飾られいる。珍しい光景だが、それがまた本尊の後光の高さを際立たせてくれる。 夕暮れ近くの大和路は平城の面影厚く平穏そのもの。 訪ねる度に日本の良さを発見できる、心に刻まれた環境と光景が心身を充電させてくれた。 岩瀬 PR |
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