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葛飾区高砂一丁目を境として中川から新中川放水路が分流する。
新中川はディズニーランドの近くまで流れ下りて東京湾に合体して収まる。
その新中川の東側河川敷と土手にかけて親子連れのタヌキが7頭出没すると、
この町に住む人々の話題を呼んでいる。
 
決まって午後4時半から5時の間に姿を現すとのことで10数人の人だかりできると聞く。
地域によっては狸の出現は珍しくもおかしくも無く当然の出来事と思えるかも知れないが、
ここ東京葛飾に於いては、珍しいことで噂が噂を呼び物見高い人々が三々五々
集まって来ているようだ。中には土手の金網によじ登っている可愛い子狸の写真を撮って
親しくなった人達に進呈するアマチュアカメラマンもいるという。
自分は出会ったことは無いが、ことの成り行きを親切に教えてくれる人がいる。
 
いつもの散歩コースを歩いていた休日の午後、幼稚園児と祖母さんと思われる方が、
連れ添って何かを探すようにその周辺を散策していた。
「暫く来なかったから分からないネ?」と幼児に語りかけている。余計なお世話と思いつつ、
「狸ですか?」と私は話しかけた。ことを得たようにご婦人は「そうなんです!」と答えた。
「私も見たことが無いのですけど、あの橋あたりらしいですヨ。まだ4時前ですから、
もう少しお待ちになったら如何ですか?」と会話はつながり、ご婦人はうなずいて微笑みかける。
たったこれだけの立ち話だけど何かの懐かしさを呼び起こし、見知らぬ人と通じる会話が楽しい。
 
誰れにでもある遠い昔、母や祖母と連れ添って似たような光景を歩いた記憶が
一瞬蘇えるのだろう。
現代に生きる人々は、ホットする雰囲気、微笑ましい光景、それらに
ひと時の安らぎを求めているのだと思う。
 
陰険で悪質な犯罪が横行している世の中に辟易しているのだ。
動物の生態や自然環境が純粋で美しく感じて、それらを追い求めているのだとも思える。
 
小さな喜びと、帰路に就くポンポン舟がよく似合う下町の夕暮れは穏やかに深まる。
 
nakagawa.jpg
 
    
 
                                                                                                                               岩瀬
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