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北京煙雨
 
先週末に訪れた北京は朝もやのように煙った雨の日が続いた。
まさに墨絵ぼかしの風景は中国的風情が視界全体に伝わってくる。
 
3日ほど前までは40度の猛暑日だったと聞くが、接近してきた低気圧の、
厚い雲に覆われたせいか24度の気温は東京に比べ秋風を思わせるしっとりした気候だ。
 
三連泊した北京国際飯店は官庁や外国大使館、そして繁華街が隣接していて、
利便性に富んでいて素敵なホテルだ。北京駅もすぐ近くで徒歩7~8分で行ける。
東京で言えば、さしずめ丸の内か八重洲辺りだろうか。
 
13億人の人口を抱える中国は、さすが何処に行っても人が多い。
特に都心では人と車の多さと、けたたましく鳴るクラクションの喧騒。
人より車優先的とも思われる横断歩道の歩行はいつも危険を感じる。
 
日本での日常生活とつい比較してしまう。
整然と通行区分帯を走り、滅多に鳴らさないクラクション、歩行者優先の横断歩道。
当たり前のことだが、ルールをきちっと守り、人間尊重を優先する日本人の律義さを、
改めて思い知る。
 
今回は北京と天津の旧市街地に残存する古い建物に興味があった。
北京裏町の胡同に入ると、中庭を囲み東西南北の四面に家屋がある四合院が印象的。
家族がそれぞれの建物に住み中庭が心安らぐ憩いの場である住居形態。
清の時代、今から300数十年前から現存する建物が所狭しと立ち並ぶ。
 
そのような閑静な佇まいの横町が大きく変貌してきた。
伝統的家屋が次々と取り壊され高層マンションやコンクリートのアパートなどが、
立ち並ぶようになってきた。
 
ぬかるみに跳ねる雨音が無表情なアスファルトに変わり、
木や壁の温もりが物言わぬコンクリートに変貌しつつある。
 
日本の環境文化も同様に感じる時があるが、
温故知新の大切さを複雑な思いで考えさせられる。
 
中国の伝統と文化、歴史の深さと開発テンポの早さなどに自己の関心は一層高まる。
羽田空港から飛行3時間半の大国はものすごい勢いで変遷している。
勤勉勤労な国民とダイナミックな経済発展が印象的な北京の旅であった。

kodo.jpg

岩瀬

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